頻尿の原因を調べると、しばしば「過活動膀胱」という言葉を目にすると思います。そもそも、尿が出るときはある程度の尿量(150-200ml)がたまると神経が感知して、排尿に関する筋肉が働くことでトイレに行きたくなるようになっています。過活動膀胱では神経の感知に異常があったり、筋肉が弱ったりすることでトイレに行った直後に再びトイレに行きたくなったり、漏らしてしまったりします。
過活動膀胱の治療には骨盤底筋体操といった「行動療法」や、β3作動薬などの膀胱の筋肉を緩めることで尿をためやすくする「薬物療法」などがあります。
男性の場合には前立腺肥大症が原因となることもあるため、頻尿、尿失禁(漏らしてしまう)、尿意切迫感(我慢できないほどの強い尿意)などの症状が気になってきたら泌尿器科へご相談ください。
南まちだ泌尿器科・内科クリニック 院長